渡辺麻友が演じる主人公磯崎薫は、国際ドリー女学園に通う普通の高校三年生。彼女のクラスに、どこか影のある無表情な転校生がやってくる。宮脇咲良演じるもう一人の主人子戸川真希は、薫に対してだけ奇妙な笑顔を向けるのだった。過去の経歴が不明の真希は、ある日突然、黒い鼻血を流しクラスメイトを驚愕させる。彼女の血はなぜ黒いのか。彼女は一体何者なのか。その謎を解き明かそうと真希に近づく者は、不可解な事件に巻き込まれていく。そして、黒い血を流す奇妙な感染が、学園内で広まりだすのだった。 一方、東日本大学付属病院の瀬戸明人教授（別所哲也）は、国際再生医療学会で、5ccの血液があれば人間のあらゆる部位や臓器を再生できる時代が近づく中、規制のない再生医療が自然の摂理を歪めかねないと警鐘を唱える。しかし、彼の身に自らの信念を覆す悲劇が襲いかかろうとしていた。 薫は、事件を聞きつけたオカルト雑誌記者沢田武（三浦貴大）とともに、真希の周りに渦巻く黒い謎の解明に乗り出す。国際ドリー学園と東日本大学付属病院を舞台に、愛と血と恐怖に彩られたホラーサスペンスが幕を明ける。