東京都杉並区・善福寺川周辺。緑豊かな150坪の敷地に佇む築80年の洋館に、刺繍作家の牧田佐知（中谷美紀）、気ままな鶴代（宮本信子）母娘に加え、水漏れ被害にあった毒舌な佐知の友人・谷山雪乃（永作博美）、元カレにストーカーされている雪乃の後輩・上野多恵美（吉岡里帆）が暮らしている。番小屋には長年住み続ける謎の老人・山田一郎（田中泯）も。生まれた時に家を出た父・幸夫の顔を佐知は知らないという。 そんな牧田家には“開かずの間”がある。雪乃が勝手に扉を開けると、そこには驚くべきものが…！この騒動を機に鶴代と幸夫の真相も明らかになっていく。 仕事・孤独と格闘する中で突然訪れた佐知の恋、水難男難続きの雪乃、ダメ男でも甘やかしてしまう多恵美…鶴代と山田が守り続けた牧田家で巻き起こる、家族のようで家族でない人々の、奇妙で不思議でかしましくも和やかな日々の物語。